「第2回 T-shirts展 – a piece of life」を企画・開催しました。ご参加くださった皆さま、お越しくださった皆さま、ありがとうございました。
第2回 T-shirts展 – a piece of life
丹後ゆかりの10人+3ユニットによるオリジナルTシャツ展
「あなたの“人生のひとコマ”を、Tシャツに表現してください」
こんなコメントを添えて、丹後にゆかりのあるさまざまなジャンルの方々に、オリジナルTシャツの制作を依頼しました。表現の制限はなし。Tシャツをとおした、作家たちの“人生のひとコマ”をお楽しみください。
− 期間
2024年5月25日（土）～31日（金）
10：00～18：00
〈オープニングレセプション〉
2019年5月25日（土）
18：00～20：00
− 会場
SPACE ODE（スペースオーデ）
（京都府京丹後市峰山町荒山309-1 株式会社オーデザインチャンネルズ 1F）
− 出展作家
Akitsu OKD
新井勝子 ARAI Taeko
カイサヨコ
コト
さがね
SHIBUKI TAKAKURA
shaggy
タローとアサコ
たんぽけ
toomoko.mi
平井勇太（CRAB WORKS）
Majomi
maya tamura
余根田直樹
※五十音順
− 入場料
無料
− 主催
主催：株式会社オーデザインチャンネルズ
企画：川口優子
▽展示風景
▽作家・作品リスト
Akitsu OKD
よだれNaClO
よだれ：次亜塩素酸
毎日、よだれをたらした。
選んだことより、選ばなかったことの方が多い。
また、明日が今日になる。
ポタ、ポタ、海をイメージした。
山にも見えた。
そういうもんかな。
ほら。そこは誰の人生だ？
新井勝子 ARAI Taeko
ドウ生キル
手描き（布用絵の具）
ひとコマが繋がって今
然てまた
カイサヨコ
Wake me up !
all silk material
素材の声を聞いてつくりました。
コト
GREEN T
立体（着ぐるみ）
「T」を着る
さがね
きょうりゅう
シルクスクリーン
甥っ子の描いた恐竜たちです
SHIBUKI TAKAKURA
Full of energy
〜大宇宙のエネルギーを身に纏う〜
反応染料、アクリル樹脂
見る人、纏う人、すべての人の心に陽を灯す
ただいるだけで、ただあるだけでその場を癒やし、そして鼓舞する
これがシブキアート
shaggy
& you
silkscreen
me & you
タローとアサコ
fuf
Tシャツ2枚、綿、マッキー
夫婦になったなと思った瞬間
その瞬間をそのまま形にしてみました。
高みを目指すこともなく
生産性もなく
ただくだらない時間を一緒に過ごして笑う
それだけでいい
このTシャツはタローが着用して完成する
タロー専用Tシャツです。
暗闇でみたくない
外に着て歩けない
動きにくい
それでいい
たんぽけ
たんぽけ AtoZ
インクジェット
「たんぽけ」のキーワードを詰め込んだ、
たんぽけタイポグラフィ。
自由にのんびり、
書きたい記事を書いてます。
toomoko.mi
使い捨てウエスTシャツ
ウエス、布用ホッチキス
普段から建設機械の整備で使っているウエスを
建築現場で使うタッカーならぬ布用ホッチキスで
パチンパチンと留めてTシャツを作りました
a piece of life
私の日常に由来する素材でできた
汚して使い捨てしたいTシャツです
※ウエス …機械類の油を拭き取ったり、汚れ・不純物などを拭き取ってきれいにするために用いる布
※タッカー…木工や建築作業で使用できるホッチキス型の工具
平井勇太 CRAB WORKS
NO
シルクスクリーン
雲行きが怪しかったり、
なんか変な匂いがしてきたり。
そんな不穏な空気はずいぶん前からのように思いますが。
最近、いよいよどん詰まってきた感を、切実に感じています。
嫌なことは嫌だとちゃんと言わないと、
もう本当に何も守れないような気がしています。
言っても伝わらないだろうという絶望も、正直あります。
でも、黙っていては、
無関心、興味なしでは、アホアホ亡者たちの思う壺です。
どうせ、もう俺たち全員が下り坂の途中。
俺たちがいま、こうやって遊べているような余裕を、
後々に、少しでも残してあげたいなあと自分は思います。
自分さえよければ、というのはなんかダサい。
自分はそれをもらいましたので。
未来の世代が、下のほうから俺たちを見上げています。
俺たちが何を言うのか、何をするのか。
知ってる顔もちらほら。
所詮、小さな声でしかありません。
それでも自分は、今を生きるひとりとして、
言っておきたいと思います。
「NO!」
Majomi
Batton
シルクスクリーン
ミロヒロミ Parallel Tシャツ 『Fukuron（フクロン）』 『Kaerun（カエルン）』 に続き、 『Batton（バットン）』 が加わりました。Majomi（マジョミ）のテーマカラーのイエローにちなみ、蛍光イエローのプリントです。幸せを呼ぶと言われるこうもりが着る人の運気をあげてくれることを願っています。
maya tamura
“ textures ” テクスチュアズ
写真、アイロンプリント
sky：夕日ヶ浦の空／網野町浜詰
tree skin：木の幹の表面／弥栄町味土野
snow：田んぼに積もった新雪／大宮町善王寺
自然や人工物など、ふとした風景の中に
イイ感じのテクスチャを見つけて写真を撮ることがあります
今までに京丹後で集めたコレクションの中から
Tシャツにいいかも、と思った数枚をプリントしました
余根田直樹
“What color do you like?”
シルクスクリーン
コーヒーで描く『コーヒーアート』などで今まで描いてきた動物を、
頭を動物で体を人間で描く『動物人間シリーズ』で描き上げました。
動物たちは左から順番に、「dog→giraffe→elephant→tiger」
そう、英単語でしりとりになってます。
そしてタイトルは【何色が好き？】
実は背面のイラストには色が答えになる謎が隠されています。
もし答えがわかったら僕にこっそり正解の色を教えてくださいね。
▽展覧会ステートメント
「あなたの“人生のひとコマ”を、Tシャツに表現してください」
こんなコメントを添えて、私が普段からお世話になっている、丹後にゆかりのあるさまざまなジャンルの方々に、オリジナルTシャツの制作を依頼しました。
第2回を迎える本企画。2019年5月の同時期に開催した初回も、同じテーマで行いました。本来なら、翌年に第2回を行う予定でしたが、コロナ禍の波に呑まれ中止に。今回、満を持して開催することができました。参加してくださった作家のみなさま、ご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
「a piece of life」。テーマを変えなかったのは、社会が変化しても、「大事なのは“人”である」という私の思いが変わらなかったからです。誰が、何を、どのように表現するのか。作家のアイデンティティをTシャツという“纏う”ものに落とし込み、一つの空間に配置し鑑賞するということ。作家の個性あふれる作品が見事にそろったと感動しています。この展示から、新たな「波」のような広がりが生まれていったらうれしいなと思っています。
作品横のパネルに、作品に関する情報等を掲載しています。2次元コードがある作家もおりますので、ぜひスマートフォンで読み込んでいただき、ご覧ください。「どんな作家さんなんだろう」「普段は何をしている方なんだろう」ーそんなことを想像してもらえたらうれしいです。
表現の制限はなし。Tシャツをとおした、作家たちの“人生のひとコマ”をお楽しみください。
2024.5.25
企画 川口優子